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診断が難しい双極性障害【専門医や周囲の協力を得て治療しよう】

うつ病とは違う精神疾患

女医

躁と鬱が交互に現れる

双極性障害は躁と鬱を繰り返して発症する病気です。鬱病にまちがって診断されているケースも多くあり治療が長引いてしまうことの原因にもなっています。双極性障害は気分が異常に高まってしまう躁の状態と、気分が沈んでしまう鬱の状態という極端に違った状態が、繰り返して起こってくる精神疾患になっています。双極性障害の多くは鬱の状態から発症することが多く、初めのころの段階ではいったん症状が治まった後に次の症状があらわれてくるまでの期間は、平均4,5年といわれています。その間に症状は出てきませんがだんだんと発症の間隔が短くなるのが一般的になっています。躁の状態から発症してくるケースもありますが、いずれ鬱の状態があらわれてきます。双極性障害は長い間の治療が必要になったり、症状が急に重くなってしまったり自殺率の割合が高いなどの問題点を持っています。鬱の状態の時に病院に行って鬱病と診断されて適切な治療を受けていない人が多くなっています。双極性障害の躁状態の特徴は眠らなくても平気だったり、金遣いが荒くなったり、何でも自分ができてしまうと感じてしまいます。言ってみればハイの状態になっていて普段本人を知っている人が見れば、いつもと違った感じがしてしまいます。双極性障害は一型と二型があって躁状態が高いものを一型そうでないものを二型と呼んでいます。躁状態が激しくなっている一型の場合は問題行動やトラブルを起こしてしまいがちで、社会的な信用を失ったり、多額の借金を背負ってしまうこともあります。

いろいろな治療方法

双極性障害の大部分は薬物療法で症状の改善をすることができます。治療の中心になるのは気分安定薬と呼ばれている、薬になってきます。炭酸リチウムと呼ばれている安定薬は、多くの人に使用されてその効果や副作用もよく知られている薬になっています。この薬は躁の状態にも鬱の状態にも大変に有効で、予防効果も持っています。効果が得られる血中濃度と、副作用が出てくる血中濃度が近くなっているために定期的に血液検査を行わなければならなくなっています。そのほかに抗てんかん薬の一種のバルプロ酸ナトリウムという薬もあります。躁状態を抑えてくれる薬で、再発予防にも有効な薬になっています。副作用が少なく調整が比較的に容易にできることが特徴になっています。そのほかにラモトリギンという最新の気分安定薬もあります。もともとは抗てんかん薬でしたが再発の予防はできますが、躁の状態を抑えることはできません。そのほかにカルバマゼピンや、オランザピンなどの薬が双極性障害の気分転換薬として使用されています。双極性障害の症状によっては精神療法や、電気痙攣療法などが行われています。電気痙攣療法は即効性がありますから症状が出て自殺の危険性があるときや、妄想がひどいときに使用されます。精神療法は自分がどんな病気にかかっているのかを患者に理解させる治療法です。時には患者の家族にも行われることがあります。再発の予防も含めて長期にわたる薬物療法を受け入れるために、心理教育を医師が施していく療法になっています。

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